ロータリー用語 / ワンポイント解説
- ロータリアンの権利と義務
- ロータリーの目的
- 奉仕の理想
- 四つのテスト
- 地区
- ガバナー
- IM(ロータリー・ディ)
- 炉辺会合
- メークアップ
- 修正出席率
- SAA
- ニコニコ箱
- ダンディミール
- 青少年奉仕
- ロータリー財団
- ロータリーの誕生
- 女性会員の誕生
- ポール・ハリスは死なず
- 1. ロータリアンの権利と義務
- 権利については色々と実感されていると思いますが、あえて3つに絞ると、
(1)ロータリーバッジを付けて、ロータリアンであると名乗れること。
(2)日本中の、また世界のロータリークラブの例会に出席できること。
(3)クラブを通じてすばらしい友人や敬愛できる人物とめぐり合えること。
特に、(3)が最大のメリットで、自分の人生がより豊かになると思います。
一方、義務は?新入会員のオリエンテーションでもお伝えしていますが、
(1)会費を納入すること。会費の納入が滞ると会員資格を失います。
(2)例会の出席義務。100%の出席を目指すことが基本です。
例会を欠席した時は前後2週間以内に必ずメークアップすること。
また、クラブの行事やイベントにも極力参加するように務めましょう。
(3)ロータリーの最新の知識の習得に努めること。
このため「ロータリーの友」を購読することが推奨されています。
「ロータリーの友」をもらったら、ざっとでいいから目を通しましょう。
また、これ以外にもロータリアンの理想的なあり方として、何か頼まれたら
よほどのことが無いかぎり、断らずに引き受けること。「はい、喜んでやります。」
という返事を心がけ、クラブライフを楽しみたいものです。
- 2. ロータリーの目的(綱領)
- RI定款およびクラブ定款第4条で、「ロータリーの目的は、価値ある事業活動の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育成することにある」と宣言しています。その奉仕活動について、
1、広く知り合いを求めて奉仕の機会を持つ。(クラブ奉仕のこと)
2、各自の職業に誇りを持ってその道徳的水準を高める。(職業奉仕のこと)
3、公私の区別なく奉仕の理念を実践する。(社会奉仕のこと)
4、親交を通じて国際理解、親善、平和を推進する。(国際奉仕のこと)
ロータリーは1人1人が奉仕活動の独立した単位として、自己の責任と判断において行動することを求めています。
- 3. 奉仕の理想
- ロータリアンが好んで口にする言葉に「奉仕の理想」があります。英語では、Ideal of Serviceですが、日本のロータリーの創始者、米山梅吉氏がこれを「奉仕の理想」と翻訳し、そのまま今日に至っています。 この「奉仕の理想」はロータリーの根本哲学であり、ロータリーソングとしてもお馴染みの言葉です。RIの決議23-34には「ロータリーとは、基本的には1つの人生哲学であり、それは利己的な欲求と義務、および他人のために奉仕したいという感情との間に存在する矛盾を和らげようとするものである。」と説明されています。この哲学は、以下の2つの公式標語の実践倫理に表されています。
「第一標語」超我の奉仕(Service Above Self)
自己のために利益を得ようとする欲望と、他人に奉仕しようとする義務感と、それに伴う衝動から起こる心の争いを和解させようとするロータリーの根本的な理想を端的に表現している標語(モットー)です。
元々は「Service Not Self」という言葉が使われていたようです。
「第二標語」最もよく奉仕するもの、最も多く報われる。(He profits most who serves best)
奉仕は報酬の基本であるという根本的な真理と理想を教えたもので、1910年のシカゴ大会で、A,F,シェルドンによって唱えられたと言われています。
「奉仕の理想」と「二つの標語(英語文)」はロータリアンの必須の用語です。
- 4. 四つのテスト
- 職業人としてのロータリアンの心構えを、一般の人にも理解できるように簡潔かつ的確にまとめたものが、「四つのテスト」です。
「四つのテスト」はそもそもシカゴRCの会員であったハーバート・テーラーが1932年の恐慌のとき、破産寸前のアルミ製品会社の立て直し要請を引受けてその会社に乗り込んだ時に、会社の経営方針を固めるために、短い倫理訓として聖書の中から考えて作ったものです。当時この会社は多額の負債に喘いでいましたが、社員全員がこの四つのテストを遵守して業績回復に打ち込んだところ、5年間で債務を完済しやがて復配できるようになったそうです。
この四つのテストは1943年のRI理事会の認証のもとに職業奉仕のプログラムに組み込まれ、その後ロータリーの五大奉仕の何れにおいても極めて重要な基準であると考えられてきました。
ハーバート・テーラーは1954年にRI会長に就任した時、この版権をRIに委譲しました。現在、四つのテストは世界各国に普及しています。
※「THE FOUR WAY TEST」~ななめ読み解説
四つのテストはもともと商取引の基準として定めた文章ですから、原文の英語の意味を忠実に訳してみると、少し違ったものになります。
「Is it the truth ?」 (真実かどうか)
「嘘いつわりがないかどうか」という意味です。真実というのは「80%の真実」というように、人間の心を通じた判定ですので、むしろ「事実」というべきでしょう。
「Is it fair to all concerned ?」(みんなに公平か)
これは「公正」と訳すべきでしょう。公平とは平等分配を意味するので、例えば贈収賄で得た不正なお金でも仲間で平等に分ければそれでよいことになってしまいます。all concernedはみんなと訳すのではなく、関わりのある人即ち「取引先」のことを意味するのは明白です。従って、このフレーズは「全ての取引先に対して公正かどうか」という意味だと考えるべきでしょう。
「Will it build goodwill and better friendship ?」
(好意と友情を深めるか)goodwillとは単なる好意や善意ではなく、商売上の信用とか評判を表すとともに店ののれんを表します。その商取引を通じてよりよい人間関係を築き上げて取引先を増やすかどうかを問うものです。
「Will it be beneficial to all concerned ?」
(みんなのためになるかどうか)Benefitは「儲け」そのものを表します。
商取引において適正な利潤を追求することは当然のことであり、恥ずべきことではありません。ただし、売り手だけが儲かったのでは困ります。その商取引においてすべての取引先が適正な利潤を得るかどうかが大切だということです。
- 5. 地区(District)
- 地区とは国際ロータリーの管理の運営上まとめられた一定の地理的区域をいいます。地区の統括者をガバナーと呼び、地区内のクラブはガバナーのもとに管理されています。国債ロータリーは世界を529の地区に分け、日本には34の地区があります。(「ロータリーの友」の中頁の地図を参照。)
大阪梅田東ロータリークラブは第2660地区に属し、大阪府の北半分(大和川以北)の81クラブにより構成されています。近隣の12のクラブで第5組を構成しています。
「地区大会」(District Conference)
各地区ごとに毎年1回開催される大会のこと。地区の最大の行事です。
RI会長代理が出席され、会員相互の交流と感銘深い講演の機会が提供されます。次年度は12月9日に国際会議場での開催が決まっています。参加登録料の5千円は年初に全員分集金いたしますし、家族の参加は無料、また例会のメークアップにもなりますので、是非大勢で参加しましょう。
- 6. ガバナー(Governor)
- 地区ガバナーとは、地区のクラブによって指名(ノミネート)され、RI(国際ロータリー)の国際大会において選挙(エレクト)されたRIの管理役員のこと。監督者、父親という意味もある。
ガバナーの仕事は、地区を代表して各クラブを統率し、「クラブ間、クラブとRIの間の良好な関係を促進する」「地区大会を主宰する」「年に1回の公式訪問を行い、個々のクラブで卓話を行う」「クラブ会長・幹事に月信を発行する」など、地区のリーダーとして活動します。ガバナーになるには、クラブ会長の経験者であることのほかに、多くの細かい条件があります。
「ガバナーエレクト」
ガバナーに就任する前々年度の国際大会で選挙され、ガバナーエレクト(次期ガバナー)となります。そして国際協議会での研修を経た後、7月にガバナーとして就任し、それから1年間地区ガバナーの役目を果たします。
「ガバナーノミニー」
ガバナーに就任する2年前にガバナーノミニーという肩書きを担います。
「パストガバナー」
任期を終了した後は、尊敬される称号としてパストガバナーと呼ばれます。
「ガバナー補佐」
1996年のRI理事会で決定された役職。地区から任命され、指定されたクラブの管理運営に関してガバナーを補佐する責務を負う。地区指導者の継続性を図るため、1年任期を3期まで務めることができる。ガバナーの役割を分担する形で、クラブと地区を結びつける大切な役割を担う。仕事としては、「担当クラブを定期的
に訪問する」「クラブの現状をガバナーに報告する」「会員の声を聞き、情報やアドバイスを提供してクラブを成功へ導く」などがある。
当クラブでは2006年~2007年度 市川寛城・2016年~2017年度 木岡良介が就任しています。
- 7. IM(インターシティ・ミーティング)
- 近接のクラブが共通のテーマで語り合い、知己の輪を広げる場として、年に1回開催される。フォーラムと懇親会をセットにして行う形が多い。
昨年より、「ロータリー・ディ」と名前を変えて実施されている。
当クラブは第2660地区の第5組(IM5組=12クラブで構成)に所属しています。IM幹事は輪番制で、次回の幹事は当梅田東RCです。
2017年2月18日の予定ですので、全員の力で成功させましょう。
- 8. 炉辺会合(Fire side Meeting)
- クラブによっては「情報集会」「座談会」「家庭集会」など様々な名前で呼ばれており、個々のクラブの実情に応じた形での集会が行われている。
一般的にはロータリーに関する情報を提供したり、活動や運営に関する意見交換を実施するケースが多い。クラブによっては例会の座席を1~2か月固定し、新しい座席になる度に同じテーブルになった会員が集まって開催したり、年に1回クラブの会員全員で実施しているところもあるようです。
当クラブでは、新入会員の皆さんとベテラン会員さんの親睦を深める交流の場として年に2~3回実施しており、その交流を通じて新入会員さんにロータリーの基本をお伝えし、ロータリーについての理解を深めてもらう研修の場として位置づけられています。
- 9. メークアップ (Make-up)
- ホームクラブの例会に欠席した場合に、その例会の前後2週間以内に他のクラブの例会に出席することによって欠席を補填すること。他のクラブの例会を体験したり、他クラブの会員と知り合いになる良い機会でもある。
地区大会やIM等の公式会合、その他所属クラブが認めた奉仕活動への出席もメークアップに認められている。
具体的には、他クラブの例会の日時、場所を確認して、例会の15分前頃に受付けに行き、ビジターフィィーを支払いビジターカードに記入して例会に参加します。
できれば例会の途中で退席せず、最後まで参加するようにしましょう。
なお、メークアップの事務局への報告は各自で申告してください。
単なる出席補填としてではなく、ロータリーライフを広げるため積極的にメークアップを活用してみてください。多くのロータリアンと知り合いになり、ロータリーがもっと楽しくなるはずです。
- 10. 修正出席率
- 例会において出席委員から、本日の出席者数と2週間前の例会の修正出席率が発表されています。この修正出席率というのは何でしょうか。
ロータリーでは例会への100%出席が理想とされています。しかし、現実は仕事の予定が重なったり、旅行や冠婚葬祭があったりで例会への出席が困難な時もあります。そんな時の救済策が「メークアップ」の制度で、欠席した例会日の前後各2週間の間に他のクラブの例会に出席すれば、休んだ例会日は出席したものとみなされます。こうして2週間前の例会の出席者数を修正して算出したものが修正出席率です。例えば、40人のクラブで例会の出席者が28人であれば出席率は70%ですが、6人がメークアップをしておれば、出席者は34人に修正され出席率は85%になります。ちなみに2660地区の出席率は平均で87%ですので、当クラブもせめて平均点は超えたいものです。
「皆出席」(かいしゅっせき)
ロータリー特有の言葉です。1年間ホームクラブの例会に皆勤で出席できた時に「ホームクラブ100%皆出席できました」といって表彰する制度を持っているクラブもあります。それを3年、5年と続けて折られる方は、おそらく生活の中にRCの例会がビルトインされているのでしょう。素晴らしい生き方だと思います。
- 11. SAA(Sergeant At Arms)
- 直訳すると「武装した軍曹」のこと。ロータリーでは会場監督と訳されている。
重要なクラブ役員の一人で、例会の準備・司会・進行役であり、例会の円滑な運営と、楽しい雰囲気作りを任務とする。ゲストを暖かく迎え、心地よく過ごしてもらえるよう心配りをする。
- 12. ニコニコ箱
- 嬉しいことがあった時、他の会員のお世話になった時、会合を欠席した時、その他折々に喜びや感謝・お詫び等の気持ちをこめて、ポケットマネーにメッセージを添えて行う寄付のこと。当クラブではニコニコ箱の基準を作り、例えば会社創立記念日1万円、新入会員1万円、誕生祝い5千円、遅刻・早退1千円以上など、それらを目安にしてニコニコの励行に努めています。
なお、集まった寄付金はクラブの奉仕活動の原資として有益に活用されており、昨年度のニコニコの合計は201万円で、社会奉仕や国際奉仕のほか誕生日や結婚記念日のお祝いなどクラブ奉仕活動に充当されました。
自分が善意でしたニコニコが奉仕活動や自分へのお祝いで還ってくるという仕組みになっています。今年度は205万円の予算が組まれていますので、皆さん大いにニコニコをはずんでください。
- 13. ダンディミール
- 毎月第一例会において、経費の節減を図るために提唱され簡素化された食事のこと。中華料理になることが多いが、「ダンディ」とは、「洗練されて質素である」の意味。
「100万ドルミール」
例会の食費を普段より節約し、その節約額を社会奉仕やロータリー財団への寄付に当てるもの。当クラブでは年に4回実施し、食事はカレーライスになることが多い。2ドル節約すると当時50万人のロータリアン全部では100万ドルになるというところからこの名称ができたらしい。
- 14. 青少年奉仕
- ロータリーは次の世代の育成についてどのように考えているでしょうか。
「ローターアクトクラブ」(RAC)
奉仕を志す青年や将来の指導者を育成する目的で、ロータリークラブの後援によって結成されたクラブのこと。18歳から30歳までの青年男女が構成員。
2660地区には19のローターアクトクラブがあり、225人のRACメンバーがいます。身近なところでは親クラブである大阪梅田RCが「大阪梅田RAC」を持っています。当地区にはRAC出身のロータリアンも25名おられるそうです。
「インターアクトクラブ」(IAC)
奉仕と国際理解を志す若い人を育成する目的でロータリークラブの後援によって結成されたクラブ。その構成員は12歳から18歳までの少年男女。
高校単位で(まれに中学校でも)結成されることが多い。
2660地区には大阪桐蔭、相愛学園など6つのクラブがあります。
「ライラ」(RYLA)Rotary Youth Leadership Awards
青少年指導者育成プログラムのこと。
2660地区では18歳から30歳までを対象として、毎年春に海のライラ、夏に山のライラを2泊3日のキャンプ形式で実施しています。
- 15. ロータリー財団
- ロータリアンの寄付金で運営される世界最大級の国際育英財団です。
国際レベルの人道的・教育的プログラムを通じて、世界理解と平和を達成することを目標に各種の事業を実行しています。
ロータリー財団に1000ドル寄付した会員はポールハリスフェローと呼ばれます。また1000ドルの寄付を約束して100ドル以上寄付した会員をポールハリス準フェローと呼びます。今年の寄付目標はひとり150ドルと言われています。
ロータリー財団のプログラムには、WHOと協力しているポリオプラス、途上国のRCと提携して教育や福祉、医療の向上を援助する活動=WCS(世界社会奉仕)、国際青少年交換やGSE(研究グループ交換)などの活動があります。
「米山記念奨学会」(米山財団)
日本のロータリーの創設者米山梅吉氏の功績を記念して設立された財団です。
外国人留学生に奨学金を支給する民間最大の奨学団体。ロータリアンの寄付をその財源として運営されていて、アジアからの留学生が大半を占めています。
30万円以上寄付した人を米山功労者、30万円寄付することを約束して3万円以上寄付した人を米山準功労者と呼びます。今年の目標はひとり1万5千円です。
WCS(World Community Service)世界社会奉仕
GSE(Group Study Exchange)研究グループ交換
両財団とも年中いつでも寄付できますが、毎年10月は米山月間、11月はロータリー財団月間ですので、この月に集中して寄付していただいて、翌年1月に領収書をもらい2月の確定申告で税額控除ができるという流れになります。
- 16. ロータリーの誕生
- 20世紀初頭のシカゴは、恐慌と大火事にみまわれて、人心はすさみ「悪徳と腐敗の街」というレッテルが貼られていました。青年弁護士のポール・ハリスはこうした風潮に耐えかねて、お互いに信頼のできる公正な取引をし友情を深めたいと考え、鉱山技師のローア、仕立屋のショーレー、石炭商のシールとともに4人で、1905年2月23日の夜にローアの事務所に集まりました。これがロータリーの誕生の日となりました。その後各自の仕事場を見聞するために、会合を持ち回りにしたことから、ロータリー(Rotary)と名づけられました。
当初は会員の親睦と相互扶助を目的としていましたが、地域社会に役立つ活動をしたいという考えから、1907年にシカゴ市内に公衆便所を設ける運動を起こしました。これがロータリークラブ最初の社会奉仕プロジェクトと言われています。
このように、社会的に見ても、ロータリーとは職業倫理を重んじる実業人、専門職業人の集まりなのです。現在では、200以上の国にクラブ数3万5千、会員総数122万人に達しています。
- 17. 女性会員の誕生
- 国際ロータリーの定款と細則には、ロータリークラブの会員身分は「男性に限る」と記されておりました。
1978年にカリフォルニア州のデュアルテ・ロータリークラブが3人の女性に入会を勧めましたが、RIの理事会はこのクラブがRIの定款に違反したとして、その加盟認証を取り消しました。クラブは、これを職場や公共施設におけるあらゆる差別を防止する市民権法に違反するとして、RIを相手に訴訟を起こしました。
本件につきカリフォルニア州の最高裁判所は、クラブが女性を入会させたというだけの理由で加盟を取り消すことはできないという判決を下しました。また、合衆国最高裁もその決定を支持する判決を下した上で、「ロータリークラブはその事業目的に照らして諸々の点で公共的な側面を備えた組織であるべき」と指摘しました。
1987年のこの決定は、女性がロータリアンになる権利を認めるものでした。
その後、1989年の規定審議会でRI定款に変更が加えられ、ロータリーのすべてにおいて「男性に限る」の規定を排除することが評決されました。
それ以来、世界中のクラブや地区で女性が会員となり、リーダーとして活躍しています。
ちなみに、2660地区では女性会員は263名(3629人の7.2%)で、そねざき、西南、みをつくし等では女性会員が10名以上いらっしゃいます。
一方、女性のいないクラブは25(81のうち30%)と少数派です。
また、2014~2015年にRI会長だった台湾の黄会長は「自分の奥さんをロータリアンにしよう」と呼びかけました。2013年の規定審議会では「仕事を持ってない配偶者も入会できる」と改訂されましたが、これに異議を唱えるロータリアンもおられ、現在も議論を呼んでいます。
- 18. ポール・ハリスは死なず
- ポール・ハリスは1868年にウイスコンシン州で生れました。一家が破産したため、3才の時から祖父母に育てられ、苦学して弁護士になりました。シカゴで事務所を開き、37才の時、1905年の2月23日の夜にロータリーの初会合を開きました。彼は1947年1月27日に78才で亡くなりました。
残念ながらポール・ハリスとジーン夫人の間には子供は恵まれず、夫人は永年住みなれた邸宅を売り払い、その大半をロータリーに寄付され、兄さんの住むスコットランドのエジンバラ市で生涯を終えられました。ポール・ハリスは生前、その著書で、私は「ロータリアンよ寛容なれ」と呼びかけたいと言われました。寛容とは、心広く他人の欠点を責めないこと、キリストの愛や釈迦の説く慈悲、孔子の教える仁もすべてロータリー精神に通じるものがあると思われます。己を忘れ他の人を愛し思いやる心を持って、隣人に地域にそして世界の人にも奉仕することが最大の目的であると言われています。
ポール・ハリスは全生命、全財産をロータリーに捧げつくして亡くなりました。
しかし全世界で120万人のロータリアンが、ポール・ハリスが説いたロータリー精神を継承しています。ポール・ハリスは不滅で永遠に光を放ち続けていると言えるのです。
毎年2月23日はロータリーの創立記念日、1月27日を含む週は追悼記念週間に指定され、彼の業績をたたえることにしています。